迷子犬に出逢ったら
得意技は犬とお話しすること。ドッグトレーニングスクールワラビー園長の座間利恵です。
愛犬と暮していると 飼い方や しつけ方 いつも悩みますよね。
飼い主さんと愛犬さん、双方からの目線で暮らしに役立つお悩みにお答えします。
本日のご相談者は愛犬さん♪
千葉県袖ケ浦市在住、迷子犬さんからのお悩みです。
ブル~~ンブンブンブ~ン🚙
プププ―――🚙
一緒にお父さんお母さん探してあげるから。
トコトコトコ🐾
さ~大変!またまた園長、迷子犬さんに出逢ってしまいました。
運命なのか、見過ごすことができないだけなのか、年に1、2回は迷子犬さんのお世話をしているように思います。
迷子犬さん、または野良犬さんを保護してどうしたら良いのか困った経験ないですか?
ま~可哀そう。と感情のままに保護して家に連れて行ったはよいものの、はて??睨めっこ。
ご家族が反対したり、ペット不可の物件だったり、先住動物と気が合わなかったり(泣)
あまりに可愛すぎて家で飼っちゃおうかな?って思ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんね。
その子が飼い主のいる迷子犬さんであれば、愛犬と離ればなれになりご家族が心を痛めているかもしれません。
そのまま飼っちゃおうなんて。絶対!やめておきましょうね。
迷子犬さんと一緒にあたふたパニックにならない為にも、
保護したら先ず、やるべき事を知っておきましょう!
必須連絡先は2つ!
保護した場所や保護した方の地域、管轄の保健所と警察署へ連絡を入れましょう。
その際伝えることは、
・犬種と色(その他特徴)
・性別
・おおよその年齢(分からなければ、分からないで大丈夫です)
・保護した場所と時間
・首輪は装着されているか(着いていたら首輪の特徴)
・保護した人の名前と連絡先
保護された方が一時的に保護できる状況か確認されます。
一時的に保護できる状況であれば
保護できる期間なども決めて伝えておくといいでしょう。
保護期間を過ぎた場合どうするか。(考える猶予期間にもなります)
飼い主が見つかることが何よりですけどね、身寄りがなさそうならば良く考えておかなければいけません。
一時的に保護できない状況であれば
保健所や警察署で一時保護してもらいましょう。
え~!!そんなところに連れて行ったら殺処分になっちゃうんでしょ!
って、思っている方も多いかもしれませんが、今の時代すぐに殺処分になることはありません。
大丈夫です。
警察署では落とし物扱いとして3か月。
私過去に、迷い烏骨鶏を預けたことがあります(笑)
結局、飼い主が見つからず。。。その後、市原ぞうの国に引き取っていただき幸いでした。
保健所では一週間。
保健所での一週間を過ぎると、愛護センターへ移動します。
愛護センターに収容された迷子犬さんたちは
・健康診断
・内外寄生虫の予防接種
・譲渡適性検査
などなどが行われます。
(その先は、話が脱線してしまいそうなのでまた次の機会に)
保健所と警察署への連絡が済んだら飼い主が見つかるのを待つばかり。
しかし、まだ安心できないですよ。
迷子犬さんが、感染症やノミダニなどの内外寄生虫を持っているかもしれません。
むやみに、室内に入れ自由に遊んだりしてはいけません。
以前、保護した猫さんのお世話をしていた方が感染症で亡くなる痛ましいニュースもありました。
免疫力の低い、小さなお子様や高齢者のいらっしゃるお宅では接触しないよう気を付けてください。
続いて動物病院へ・・・
保護した方やご家族が安心してお世話できる状態に整えます。
保護犬であることを伝えて診察をしてもらいましょう。(動物病院によっては、割引がある場合もあります)
・健康診断
・内外寄生虫の予防有無(ノミダニ・検便・混合ワクチンなど)
・マイクロチップ装着確認
マイクロチップが装着されていれば、すぐに飼い主が判明し早期発見に繋がります。
最近は、ペットショップで装着され販売していることが多いので必ず確認してあげてくださいね。
保健所と警察署に連絡も済み動物病院で感染予防もし一安心。
そこからは、SNSや張り紙で多くの人にお知らせもしていきましょう!
以上、迷子犬さんに出逢ったらやるべき手順を知っておくことでパニックにならず済みますね。
幸い、私が出逢った迷子犬さんは。
市原・袖ケ浦・木更津に隣接する国道で保護したので、市原保健所と君津保健所の2か所に連絡をしたところで飼い主が見つかりました!!
保護してから4時間後の再開!歴代最短の新記録でした^^良かった良かった。
私の施設は市原保健所圏内ですが、保護した場所とは管轄保健所が違いそれぞれの保健所に連絡をしなければいけないことがわかり今回新たな収穫でした。
よく考えたら、自分の住まいの保健所や警察署に連絡するのが通常ですもんね。
お互い一方通行にならないように、ぜひ参考になさってください☆
そして、今回の迷子犬さんがスムーズに保護できたのは
オイデと言ったときにすぐに駆け寄ってきてきてくれたこと
発見場所が国道でしたので、もしも、呼んでも来てくれなく逃げ惑わせていたら大事故や交通渋滞をおこし近隣の方に迷惑をかけてしまっていたかもしれません。
一時保護していたクレート(簡易式移動用ハウス)で落ち着いて過ごしてくれたこと
クレートで落ち着いて過ごすことができなければ、暴れて擦ったりして体を傷つけていたかもしれませんし。
無用な不安や恐怖心を募らせてしまっていたかもしれません。
もしも、ご自身の愛犬が逃げてしまったときにのことを考えたとしたら
呼び戻しやクレート(簡易式移動用ハウス)のトレーニングをしっかり教えてあげるといいですね。
しつけは、問題を改善するために行うのではなく、予防のために行いましょう!!
愛犬さんのお困り何でもご相談を受け付けております。